1.雪景色

2.僕の意識が途切れてしまえばいい

3.目を閉じても

4.夜のまち

5.雪

6.別離

7.痛みの後に

 

 

 

1.雪景色

 

雪景色

かすかな白い吐息が

景色に浮かび上がって 消えた

 

ふと訪れた幸せ

いつかは必ず消えてしまうけれど

今は心に熱が宿る

 

雪を踏む足音が 染み渡っている

今、この場所で あぁ

誰にも踏まれず 降り積もっている 雪となり

そのまま溶けて 天へと昇りたい

 

 

2.僕の意識が途切れてしまえばいい

 

僕の意識が途切れてしまえばいい

いやな記憶は 残りつづけ

苦しみは常に 大きな顔して 

まとわりついてくるから

 

光は かすか

闇に 落ちていくのは 簡単なのに

 

心が輝いているとき 

闇は豊かに輝く

心が沈んでいるとき 

闇は「暗闇」だ

 

 

心を締め上げてくる痛みは

消えそうにない

どうしようか

 

僕の意識が途切れてしまえばいい

僕の意識が途切れてしまえばいい

僕の意識が途切れてしまえばいい

僕の意識が途切れてしまえばいい

 

 

 

3.目を閉じても

 

あなたの指も顔も

気持ちのいい言葉も

目を開けたら 全て消えて

僕だけがここにいた

 

僕がまた僕に

導かれてゆく そして

寂しい 色の無い 哀しみが

白になって あらわれた

 

あなたの指が僕の

肌に触れることはない

ずっと前から知っている

想いは枕までしか届かないと

 

僕はまた一人で

静かに目を閉じる

冷たい風が吹く中で

まだ誰も現れぬ

 

 

あなたが少しずつ

遠くに離れてゆくから

これであなたを忘れられると

思った なのに また・・・

 

あなたの指が僕の

肌に触れることはない

ずっと前から知っている

想いは枕までしか届かないと

 

僕を笑い飛ばす

人すらいつかは離れてゆき

最後に残るのは 哀しみか?

目を開けても 目を閉じても

残りつづける 哀しみか

 

 

 

4.夜のまち

 

夜のまち 暗い景色の中で

浮かび上がる あの時の痛みが

 

静かに雨が降り始め 

身体を濡らし始めて

乾く前の 傷をまた湿らせる

 

寂しさや怒りや切なさで

はちきれそうになりながら

知らぬ間に どしゃぶりの雨の中

傘もささずに 歩いてく

 

一人きりの夜に 厳しい雨を

優しさに変えて 歩き続ける

 

 

夜のまち 溜め息が色も無く溶けた

幸せは心の奥の

どこかに行ってしまった

やがて雨が止み 

びしょ濡れの自分が

取り残されて それを月があざ笑う

 

色々な感情が

少しずつ諦めに変わってく

その内 思考は止まり始め

言葉も消えていく

 

身体だけが 引きずられてゆく

そうしているうち 熱いものが

心を満たし始め

奥の方から揺さぶられ

新しい何かが涙の中で 

産声を上げた

 

 

5.雪

 

ねぇ おいでよ 雪がふるのに

ねぇ おいでよ 白い花

ねぇ おいでよ どこにいるの

ねぇ おいでよ 白いまま

 

暗い風が吹いて 雪はやがて

黒い嘆きになって 消えてゆく

 

ねぇ おいでよ 雪がふるのに

ねぇ おいでよ 白い花 白いまま

 

 

6.別離

 

あの人の後ろ姿

闇の中に消えていった

靴音だけが響いて

夜の中 溶けていった

 

あの人は階段を昇り

暗がりのドアを開けた

本当にお別れだね

そこからは何が見える?

 

さよならと祈ってみても

あの人の心には届かないかも

しれないけど繰り返す

どうにもならないから

 

あの人は行ってしまった 

僕の知らない遠くへ

一人きり何を思い 

ドアを閉めたのだろうか

 

さよならと祈ってみても

あの人の心には届かないかも

しれないけど繰り返す

どうにもならないから

 

街はいつもと変わらず 

明かりで溢れてるのに

何もかもが音もなく 

変わってしまった夜

 

7.痛みの後に

 

痛みを抱えながら 人は生きてゆく

昔の傷さえも ふとした時疼くけど

流れ出た血を 誰かに認められたら

それが支えとなって呼吸がつづくよ

 

雨や風の中 ありがとう と思える

ものを一つでも 多く抱きしめよう

強い哀しみで 目がにごらぬように

喜びに少しでも しがみつこうよ

 

雨が止んだら 

まぶしいところにゆこう

素敵な誰かと 出会えるはずだから

 

「あの日の痛みも あの日の絶望も

全て刻まれて 今のきみがいる」

 

 

いつか自分も他人も

受け容れられたら

そこから優しさが 溢れ出るはず

優しい心が 次の優しさを産んで

叫び声の膨らみに 歯止めをかける

 

全てをさらけ出して 

抱き締め合えればいい

最後はゴミも花に 変わるといいね

 

「あの日の痛みも あの日の絶望も

全て刻まれて 今のぼくがいる

 

あの日の痛みも あの日の絶望も

全て刻まれて 素敵なきみがいる」