1、花

2、純白の夢が破れた日

3、濡れた哀しみ

4、美しい足かせ

5、魚

6、五月

7、冷たい街で

8、空

9、歪んだ朝

10、ぼくの歌、きみの歌

11、明るいところ

12、もうさよならは言わない

13、きみが生まれてから

 

 

 

歌詞

 

1.花

 

花は忘れられてゆく 

風景だけを人の心に残して

花は忘れられてゆく

思い出だけを人の心に残して

 

2.純白の夢が破れた日

 

白い道が濁って途絶え

進めなくなった日

大人になったということなのか

汚れただけなのだろうか

 

今はもう 戻れない

だから 先に進むだけ

 

純白の夢が破れたけれど

僕はこの歌を歌う 前を見るために

 

 

黒い夜が冷たい顔で

僕を拒んだ日

穢れた奴という声は

幻なのだろうか

 

今はもう 戻れない

だから 先に進むだけ

 

純白の夢が破れたけれど

僕はこの歌を歌う 過去に殺されぬように

純白の夢が破れたけれど

僕はこの歌を歌い 新たな夢を見る

 

3.濡れた哀しみ

 

今日もあなたの笑い声

きっとどこかで響いてる

あなたの幻が今も

僕の心を締めつける

 

濡れた哀しみをしまいこみ

眠ろうとしてみるけれど

あなたの宿った指が

僕の身体を這い始める

 

このままいっても 切なさが残るだけ

熱い身体と 心を鎮めよう

 

あなたのキレイな笑い声が

僕はとっても好きだった

あなたの濡れた笑い声が

僕はとっても好きだった・・・

 

4.美しい足かせ

 

美しく輝く あの時の思い出

二度とは戻らない 

すべては過ぎたこと

 

常に変わってゆく 僕と僕のまわり

さよならを言う間もなく

あの人もいなくなった

 

記憶に捉われて 生きることに

悲しさを覚えたから

未来を見ようと決めた なのに

 

昔の自分が 今も足かせとなり

僕の邪魔をするんだ 捨ててしまおうか

昔の言葉が 今も足かせとなり

僕の邪魔をするんだ 捨ててしまおう

 

5.魚 (歌詞はありません)

 

6.五月

 

憧れが消えて 

彼が堕ちてゆく

柱が倒れて

視界が欠けてゆく

 

眠りの中で

夢が伸びてゆく

時がにじんで

世界が崩れてゆく

 

訪れた朝は

いつもと違っている

何かが僕を

闇へと突き落とす

 

僕が溶けてゆく

僕が歪んでゆく

僕が狂ってゆく

僕が消えてゆく

 

残った命に

全ては刻まれた

忘れやしない

あの日の狂気を

 

7.冷たい街で

 

広い空から 哀しみが

雪になって 降りてくる

たとえどれだけ 積もっても

明日になれば 踏み潰される

 

灰色の空が迫ってくる

今日もひとりで溺れている

 

冷たい街の人たちは

僕の顔から目をそらす

 

 

高い空から 哀しみが

雨になって ぽつんぽつん

うつろな僕の身体を

虚しいリズムで打ちつける

 

鉛の空が落ちてくる

今日もひとりで沈んでゆく

 

冷たい街の人たちは

僕の心に唾を吐く

 

夢の中で君と遊ぶ 夢が覚めれば全て消える

 

冷たい街の人たちは

寂しい僕を笑ってる

息のできない世界で僕は

まだ見ぬ君を探すけど

冷たい街の人たちは

僕のことなど知らぬふり

 

8.空

 

羽をもがれた白い鳥が

静かに首を吊った

 

君が見た最期の空は

どんな色だろう

かつて羽ばたいていた

あの大きな空

 

9.歪んだ朝

 

朝の光が 窓から射し込んで

悪い夢が 静かに溶けてゆく

 

眠りが消えて モヤの中横たわり

ほんのひと時 昨日を忘れる

かすんだ頭が 透き通り始めて

冷たい事実が浮かんで 黒く染まってゆく

 

笑っていた あの夜に ちぎれた君の心

光っていた あの夜に 壊れた君の頭

 

沈む想いと 皮肉な青い空

赤い言葉が私の頭の中で回りだす

 

遊んでいた あの夜に 途切れた君の音

きらめいていた あの夜に 消えた君の声

 

君の優しい言葉が

めまいとともに蘇り

胸の中をかき回し

私の色がにじんでゆく

 

夢見ていた あの夜に はじけた君の意識

輝いていた あの夜に 砕けた君の身体

 

君のいない朝 全てが歪んでいる

右も左もわからない

光が消えたから 光が消えたから

 

10.ぼくの歌、きみの歌

 

悲しい時に 歌は生まれて

静かにぼくのことを 包んでくれる

歌を歌えば いつでも思い出す

あの時の さびしい 気持ちのことを

 

時が流れても 忘れないよ

悲しい言葉と 悲しいメロディを

 

歌を歌おう 涙を流して

今日もこうして ぼくは生きている

 

 

きみが歌う 暖かい歌は

今もぼくの中で 響いているよ

きみの歌を聴けば いつでも思い出す

きみと初めて 出会った時のこと

 

いつかきみが 死んでしまっても

ぼくはきみの歌を 覚えているよ

 

優しいきみの歌 とっても好きだよ

悲しいぼくの歌 きみは好きかなぁ

 

11.明るいところ

 

ぼくたち いつまでも 暗いところで

留まっているわけには いかないだろう

明るいところへ 行こう

はじめは まぶしくとも 少しずつ・・・

 

12.もうさよならは言わない

 

つながりを消そうとした夜も

きみにさよならを告げた夜も

乗り越えてきて今やっと

しずかに咲いたよ 素敵な花が

 

暖かい光が ぼくを包む

虹色の世界が 広がってゆく

きみの言葉を支えにして

ぼくはやっと幸せになれたのさ

 

たったひとつでも愛があれば

変わってゆけるから

与え与えられゆくのさ

人にやさしくするのさ

 

天に連れ去られるその日まで

ぼくはもうさよならを言わないよ

この花を枯らさないように

歩いてゆこう この道を

 

 

たったひとつでも愛があれば

変わってゆけるから

人にやさしくされた分だけ

ぼくは進んでゆくのさ

 

天に連れ去られるその日まで

ぼくはもうさよならを言わないよ

この花を枯らさないように

歩いてゆこう この道を

天に連れ去られるその日まで

ぼくはもうさよならを言わないよ

あなたの悪意も踏み台にして

ぼくはやっと白くなれてきた

きみの言葉を支えにして

ぼくはもっと美しくなるんだ

 

13.きみが生まれてから

 

きみが生まれてから 今までに刻まれた

すべての傷跡に 必ず意味がある

つらい過去を 変えることはできないね

明るい未来を 歩むことはできるかな

 

悲しみを越えた先にあるのが

次の悲しみだと 思ってしまう ぼくらは

 

よろめき つまづきながら 今を

どうにか 生きのびている

みじめな ぼくときみにも いつか

光が照らすだろう

 

ぼくが生まれてから 今までに刻まれた

すべての傷跡に 必ず意味がある

きみが生まれてから 今までに刻んできた

すべての足跡は きっと 報われる